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まちのほけんしつ 院長のつぶやき
院長のつぶやき
つぶやきコーナーにお立ち寄りいただきありがとうございます。
ここでは僕が日々診療していて感じることや、みなさんに伝えていけたらいいなと思うことなどを少しずつつぶやいていきたいと思っています。

2017年5月9日 【アレルギーマーチ】

最近、スギ花粉がピークを迎えています。スギ花粉症の人には本当につらい時期です。
粉症のお薬は内服・点鼻・点眼などがある一方、「実際どんな薬でも一緒でしょ」ということをよく耳にします。たしかに薬を使えば症状は安定するので一見効果は同じように見えますが、薬にはそれぞれ特性があり、眠くなりやすいもの・しっかりと効いてくれるものなど効能はさまざまです。誰もが眠くならずしっかりと効く薬があれば一番ですが、そのような特効薬はなく、個人個人で眠くなりやすさや効き方が違ってきます。そのため僕はアレルギー科医としてその人のライフスタイルにあった薬を処方したいと思っています。気楽にご相談ください。


鼻炎の程度も十人十色。当院ではスキンケアを重視しています。以前、「乳児は湿疹は放っておけばいつかは治る」というようなことが言われていましたが、最近では乳児湿疹を積極的に治すことにより、アトピー性皮膚炎への進展を防ぐということが言われているため、新生児期からの丁寧なスキンケアがおすすめです。抱っこしている赤ちゃんが寄りかかった大人の胸元でかゆい頭をごしごしこすりつけるのを見るのはしのびないですね。
赤ちゃんの皮膚トラブルでお困りのときは早めに受診しましょう。



2017年2月6日 【抗生剤は良く効く??】

 「風邪をひいたけど、抗生剤を出してもらったからすぐに治る」と、もしかすると案外たくさんの人がそう思っているのではないかと感じます。 抗生剤とはどういうものか詳しくは分からないが、「よく効く薬」と認識されている背景があるのでしょう。

今回のつぶやきでは、その背景に少し声をあげたいと思っています。

抗生剤は咽頭痛や長引く咳、膿性鼻汁などがあるときに(細菌が関与していると思われる場合に)、これらの細菌をやっつけて体の自然治癒力を助けるという効果があります。抗生剤は細菌にしか効きませんが、風邪症候群(通常の風邪)のほとんどは細菌ではなくウイルス性なので抗生剤は全く効果がありません。

抗生剤を処方されたとき「必ず飲みきってください」と言われることがあると思います。
しかし抗生剤の服用を始めてからしばらくすると症状が緩和したという理由でなんとなく途中で服用をやめていませんか。そうすると中途半端に強い菌(耐性菌)が残り、元々いる常在菌の働きを邪魔するようになってしまいます。徐々に増えた耐性菌は体の中に住み続け、新たに服用した抗生剤に耐性を発揮します。つまり抗生剤が効かなくなってしまうということです。

近年、MRSA(通常の薬が効かなくなる細菌の一種)やPRSP(耐性をもった肺炎球菌)、BLNAR(インフルエンザ桿菌)などの耐性菌がいることが注目されるようになりました。これらの菌は子どもにとってデメリットでしかありません。

“小児科では抗生剤はあまり出さない”というふうに感じておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、こうしたしくみから耐性菌が増えてしまうため、耐性菌を作らないという意味で慎重に処方しているからです。

未来ある子どもたちが、いざという時に役立つはずの抗生剤が効かないような菌をいつまでも体に持ち続けていることはいいことではありません。あえて、抗生剤は爆弾だと言ってもよいと思います。

それほどに抗生剤の適正使用が大切だと伝わることを願います。
そして処方された抗生剤に関しては、耐性菌を作らないようにしっかり飲みきってください。

僕も医師として、そのときの子どもたちの症状に合わせて、適切な薬を処方することにこれからも尽力したいと思います。

2016年11月30日 【舌下免疫療法】

 先月、2017年春のスギ・ヒノキなどの花粉飛散数が、近畿地方で前シーズンの3.6倍、滋賀県で例年の1.3倍となる見込みであることが日本気象協会から発表されました。春につきものは花粉症。毎年悩まされる人も初めてかかる人にとってもつらいシーズンです。
なぜいまから花粉症の話題かというと、花粉が飛散する前のこの時期から始めると効果的な治療方法を紹介するためです。今回はその治療方法、「舌下免疫療法」について少しお話します。

舌下免疫療法とは、アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から徐々に量を増やしながら繰り返し口内に投与することにより、体をアレルゲンに慣らして症状を和らげる治療法です。1日に1回、舌の上に2分間、スギ花粉のエキスを滴下しその後飲み込むだけですが、摂取する濃度を少しずつ高めながら数年かけて体に免疫をつけていくということです。治療期間は2年以上、3~5年が推奨されていて、8割前後の患者さんに有効性が認められています。なかには1年目から症状が軽くなるという例もあります。

近年、花粉症の症状をやわらげる目的で使用される抗ヒスタミン剤は、眠気などの副作用をもたらし、集中力を低下させることも指摘されています。それに対し舌下免疫療法は、特に受験などの場面では、もてる集中力を発揮できる体づくりにも役立つ治療法ではないかと思います。現在は12歳からこの治療方法を行うことができます。

治療の開始時期は、花粉飛散前のいまの時期しかありません。今シーズンを逃すと、花粉の飛散が収まる来年の8月頃まで治療を始めるタイミングないからです。来たる春に向けて何か対策をと考えておられるなら、一度当院のアレルギー外来に足を運んでください。

またこの療法はアレルギーの一因であるダニにも効果があります。こちらは季節を問わずいつでも始められますよ。少しでも症状を軽減していくために、有効な治療方法があるということを知っていただき、いつでもご相談いただければと思います。

2016年10月28日

こんにちは。
今回は予防接種についてお話したいと思います。

みなさんは「免疫」という言葉を耳にしたことがありますか。
免疫とは、「自分とは違う異物(=非自己)」を体から排除しようとする体に備わる防御システムです。

個人的にはアレルギー専門医ということもあり、免疫のはたらきに注目してきました(アレルギーというのはその免疫反応が抗原/物質に対して過剰に反応することをいいます)。

その免疫を上手に使って病気にかかりにくくするのが予防接種です。
予防接種は、病気を起こす力を弱めたウイルスや細菌、またはその一部を体内に取り入れることで、その感染症に対する抵抗力(免疫)をつくり、感染症にかかりにくくしてくれます。

予防接種に対して、負担額や子どもが痛がるからという理由もあり、敬遠される方もいらっしゃるようです。各ご家庭の事情もあるかと思いますが、実際に病気にかかると仕事・学校を休むことはもちろんのこと、小さなお子さまの場合はお世話をする家族の負担、そして何より本人がいちばんつらい思いをします。

予防接種を打ったとしても病気にかかってしまうことはありますが、症状は軽く済むので重症化は免れます。

予防接種さえしていれば・・・ということにならないためにも、予防接種をして病気の予防をしましょう。

2016年9月20日

さて今日は・・・

僕が診察していてよくおうちの方から聞くのは、「こんなたいしたことない内容で病院に来てよかったですか?」という声。
正直驚きました。

僕からの回答は「気軽にどんどん来てください!」です。
「何かプツっと出来ているけど」「頭をぶつけてしまって気になる」など、どんな些細なことでも、おうちの方の“気になる”は何かのサインかもしれませんし、結果何事もなければ大きな安心を得ていただけます。

そうしてまたご家庭に笑顔が増えるといいですよね。
どうしよう?病院に行った方がいい?と悩んでいるなら気兼ねなく受診してくださいね。

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